株式会社わくわくスタディワールド

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システムアーキテクト試験について

わく☆すた,美月です。
コメント欄で,「システムアーキテクト試験」についてのリクエストをいただいて,そういえばあんまり書いてないな。。。と改めて気づきました。
あまり書いてないのは,そんなに特筆するほど書くことがない,と感じていることが一番の理由です。論文系は論文以外は意外と簡単なので特にそう感じているんだと思います。とはいえ,企業での対策研修などは行っていますし,ポイントとなることはお話しします。
システムアーキテクト試験は,高度区分の中で,「はじめて受ける論文系試験」として適当な試験です。
というのは,ITストラテジストやプロジェクトマネージャなど他の区分では,「その試験の役割や立場を考えて」論文を書く必要がありますが,システムアーキテクトは,自分の素のままで書いても大丈夫なことが多いからです。
技術的に詳しい,開発者のリーダーのための試験なので,たいがいの開発経験者は体験している立場です。なので,他の試験区分で油断していると,「システムアーキテクトの立場」から論文を書いてしまって落ちる,ということはよく見られます。
基本情報技術者試験,応用情報技術者試験,スペシャリスト系の試験のどれか,と順番に合格してきた人なら,試験対策のメインは論文対策だけになります。
応用情報技術者試験合格レベルの基礎知識があって,データベーススペシャリストやネットワークスペシャリストなどで合格できるだけの答案作成力があれば,論文が書ければ大体合格です。
高度午前1では,他区分と共通の,IT全般の知識が問われます。
システムアーキテクト午前2では,システム開発とシステム開発に関連する技術要素や経営戦略に関する知識が出題されます。午前2については,アプリケーションエンジニアの午前問題とは出題傾向が若干違うので,過去問だけだと知らない問題が結構出てきます。ネットワークやデータベースなど,技術要素の学習も必要です。
システムアーキテクト午後1では,4問中2問選択で,システム開発に関する業務が,事例として出題され,どうすればいいかを聞かれます。基本的に,問題文に答えが書いてありますし,応用情報技術者レベルの知識さえあれば,解くことは可能です。
システムアーキテクトは,アプリケーションエンジニア->特種情報処理技術者と昔を辿っていけば,山のように過去問がありますし,午後1の出題傾向は大体同じです。具体的には,要件定義や設計,テストなどのシステム開発の話,特にDFDとUMLが良く出てきます。それ以外だと,プロジェクトマネジメントも少し絡んだシステム問
題,組込システムの問題などが出てきます。
午後1は過去問を3~5年分ぐらい解いてみて,傾向がつかめれば大体突破できると思います。
ポイントは午後2。自分の経験を駆使して,「問題文の主旨に対応した」「システムアーキテクトとしてふさわしい」論文が書ければ合格です。
私は独学でやろうとして一度失敗したので,論文だけは,「論文の書き方」を学んで,人に添削してもらうのをおすすめします。
論文試験の添削サービス一覧」に,添削サービスをまとめておきましたので,よろしければご活用ください。
なんか,簡単そうに書いてしまいましたが,システムアーキテクトは,レベル4の高度区分の試験です。
段階を踏んで,応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験などに受かってから勉強すれば,それほど敷居は高くありませんが,いきなり受けて簡単に受かる試験ではありません。
はじめての情報処理技術者試験がシステムアーキテクト,というのは,私はおすすめしません。
順番にステップアップして,せめて応用情報技術者試験に受かってから受験すると,そこからのハードルはそれほど高くないので,より楽に合格できると思います。
一歩一歩,着実に進んでいきましょう。