株式会社わくわくスタディワールド

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応用情報技術者試験のテクノロジ系

わく☆すた,美月です。
先ほど(8月5日(水)午前11時59分),メルマガ第3号を発行しました。
メールアドレスの誤りなどで戻ってきているメールもありますので,登録したのに届いていない方はご連絡ください。
とりあえず,来週ぐらいまでは週間発行の予定です。

今日は久しぶりに,応用情報技術者試験ネタです。
応用情報技術者試験は,ソフトウェア開発技術者試験と違って,いろんな人が対象の試験です。午前試験では,IT技術全般が問われますし,午後では12問中6問選択で,いろんな分野から出てきます。
ただ,いろんな分野から,といっても,大きくは次の2つに分けられると思います。

 1.IT技術者 ・・・テクノロジ系を中心に受験する人
 2.マネージャ・コンサルタント ・・・マネジメント系,ストラテジ系を中心に受験する人

午後の必須問題では,1の人はアルゴリズム,2の人は経営戦略の問題を選ぶと思います。このときの,必須問題については,以前のブログ,応用情報技術者試験のアルゴリズムに必要な要素応用情報技術者試験の経営戦略でお話しておりますので,そちらをご覧ください。
今日は,テクノロジ系の必須問題でないところについてお話します。
テクノロジ系の必須以外の問題としては,以下の6分野があります。

 問4 システムアーキテクチャ
 問5 ネットワーク
 問6 データベース
 問7 組込みシステム開発
 問8 情報システム開発
 問9 情報セキュリティ

このうち,問7は選ぶ人は少ないので,問4,5,6,8,9の5問を選ぶというのが,一般的なIT技術者の選び方だと考えています。
この5問は,旧ソフトウェア開発技術者と全く同じなので,旧試験の過去問が,そのまま使える分野でもあります。過去問が揃っていますので,過去問学習が一番楽な分野でもありますし,応用情報技術者試験の参考書でも,一番説明が充実している分野でもあります。いろんな意味で,一番勉強しやすいパターンかな,とは感じています。
システムアーキテクチャは,範囲はそれほど広くなく,稼働率などの信頼性計算,待ち行列などの性能計算などを押さえて置けば,大体大丈夫です。ITILに出てくる運用管理的な知識,キャパシティ管理や災害対策などについてもやっておくといいとは思います。
ネットワークは,応用情報技術者レベルだと知識よりも基本の理解が求められます。具体的には,IPアドレスについての知識が最も良く出てきます。TCP/IPプロトコル群(TCP,UDPやアプリケーションプロトコル)とLAN(スイッチ,ルータ)の知識は必要です。
データベースは,正規化ができてER図が書けてSQLがわかってDBMSが理解できればOKです。特に,応用情報技術者試験では,データベーススペシャリストよりもSQLの知識が求められます。SQLも,単なる知識よりも結合や副問合わせなどの組み合わせて考える集合演算的な部分が大切です。
組込みシステム開発は,応用情報技術者試験で新しく追加された分野です。過去問は1問しかありませんので,エンベデッドシステムスペシャリストなどの過去問学習や,組込みシステム開発のためのエンベデッド技術などの専門書で,基本的なことを学習する必要があります。
情報システム開発は,システム開発全般が出てきます。オブジェクト指向関連が一番出題されやすいところです。といっても,ソフトウェア工学全般が出題範囲ですので,テスト手法や開発管理手法など,押さえておく知識は多いです。
情報セキュリティは,技術が出るかマネジメントが出るかで大分変わってきます。基本的に理解するためにネットワーク知識が必要ですので,勉強するならネットワークと合わせてやるのがおすすめです。暗号化,認証の理解は必須です。
入社3年目ぐらいまでのIT技術者が,逃げ道を探さずきちんと実力を身につけよう,というのだったら,午後は上に挙げた分野を中心に学習するのがおすすめです。業務にも生きる基礎になるところですし,学習教材も揃っています。
ポイントを押さえて,1分野ずつ確実に学習してみてください。