株式会社わくわくスタディワールド

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情報セキュリティスペシャリスト泥沼合格体験記:ぴーちゃんさん

昨日募集を開始しましたデータベース勉強会,続々とお申込みをいただき,おかげさまで残席わずか(あと1名)となりました。
参加を予定されている方は,お早めにお申し込み下さい。
(今回は会場の都合で,増員はできません。)
勉強会は好調な感じですので,今度は私が国語勉強会でも開こうかな,と考えています。
今日の合格体験記は,情報セキュリティスペシャリスト試験に6回目で合格されたぴーちゃんさんです。
情報セキュリティスペシャリストの場合,国語力がないと苦労するパターンが多いです。
国語力を身につけるのが王道というか,他の勉強や仕事にも好影響があるのでおすすめです。
ただ,どうしても苦手で問題文の読解に関係なく合格したい,という場合には,ネットワークやプログラミングを極める,という方法もありなのかな,とは思います。
あと,過去問やIPAのセキュリティ教本などをしっかりやっていると,意外と設問レベルではそのまま出題されることが多いので,問題集や参考書の数をこなすことも意味があると思います。
それでは,合格体験記です。
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【基本情報】
氏名:ぴーちゃん
年齢:32歳
情報セキュリティスペシャリスト受験:6回目
(うち一度は受験番号マークミスで採点されず,午後1 59点が2回もあり,長丁場どころか泥沼状態となりました。)
学習期間: 約2年半くらい
受験時点の資格取得状況:
 平成14年秋 基本情報技術者
 平成17年秋 ソフトウェア開発技術者
 平成20年春 テクニカルエンジニア(データベース)
 平成20年秋 情報セキュリティアドミニストレータ
点数:
 午前1 81.6点
 午前2 84点
 午後1 70点 (問2,問4を選択)
 午後2 65点 (問1を選択)
【試験に向けて,勉強した内容】
午後対策のみですが,試験に向けて勉強した教材は,以下のとおりです。
参考書・問題集の感想を書かせていただきます。
・午後オリジナル問題集(秀和システム)(5,6回目受験前に繰り返し使用)
ネットワーク系の問題を選択するならオススメです。
結構同じような問題が試験に出ていました。
この問題集が全部理解できるようであれば,ネットワーク系の問題では分からない問題はないと思います。
初心者には不向きです。
・情報セキュリティ教本 IPA出版(6回目受験前繰り返し使用)
マネジメント系の問題を選択するならオススメです。
読んでみると,結構,試験の問題にそのまま使われている箇所もあり,もっと早くから読んでいれば早く合格できていたことは間違いありませんでした。
特にH21,22年あたりは本当によく出題されていてびっくりしました。
初心者にもオススメ!
・暗号技術入門 不思議の国のアリス (4回目受験前に使用)
証明書についていまいちわからない人にオススメです。
時間がなかったら後半だけでも読むとOKです。
この本を読んでいれば平成21年午後Ⅱ問1は楽勝だったのではと思います。
初心者にオススメ!
・本試験問題集(ITECの過去問)
・専門知識+午後問題の重点対策(ITEC)(1~3回目受験時に繰り返し使用)
よく知識がまとまっているので,本当に時間がない人が手っ取り早く対策するのはオススメです。
・予想問題集(ITEC)(1~3回目受験時に繰り返し使用)
難しい問題が多かったです。SQLインジェクションあたりは理解が深まりました。
・マスタリングTCP/IP(入門編)
4回目受験時の自己採点が良かったので合格したと勘違いし(結局マークミス事件で不合格),ネットワークスペシャリストを受験する予定で読み始めました。深すぎるため,この試験ではあまり関係ないかと思います。
【当日の試験の感想】
1.午前1
過去問と同じような問題が多かったので大丈夫だと思いました。
2.午前2
受験するたびに9割前後の高得点のため,全く勉強しなかったところ,結構忘れている問題もあって少しあせりました。
自己採点は8割超えていたので安心しました。
実際は過去問からの出題が多かったようです。
3.午後1 
問1(プログラミング問題)はパスしようと決めていて,問3はネットワーク系の問題で自信がなかったので,消去法で問2,問4を選択しました。
問4はマネジメント系の問題で無難な問題だろうと思い,最初に解きました。
しかし,ISO27002の穴埋めや運用改善の問題など分からない部分が多かったです。
それでも,情報セキュリティ教本を読んだ知識を振り絞って解答を埋めました。
問4が既に半分くらいしか出来ないと思っていたので,問2で高得点を取らなければと集中しました。
やってみると平成22年秋の問題にそっくりでした。最後の問題なんて設問と解答が同じでしたし。。
午後の問題で同じ問題が出るのは,この試験区分では相当珍しいと思います。
問2は過去問をやっている人とやっていない人で差が出た問題だったかもしれません。
問3は後からみると,「午後オリジナル問題集」にある問題と同じような問題だったようです。
4.午後2
問2は計算問題などがあったので無難そうな問1を選択しました。
タイムスタンプ更新についての知識を問う80文字くらい書かせる問題は,受験時1~3回目まで使っていたITECの「専門知識+午後問題の重点対策」に載っていたのでドンピシャでかけました。
配点が高そうなので,自分はこの問題が合否を分けたような気がします。
最後の設問で,病院での緊急時に外部の医師が駆けつけた場合,何を行うか?という問題では設問の意図が汲み取れず,全然見当違いな答えを書いてしまいました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
この試験では,毎回毎回設問の意図が汲み取れず点数を落としており,何を聞かれているのか考えながら解いていくと良いと思います。
ただ,何を聞かれているのか汲み取るには事前の勉強が必要になってくるかと思います。
日ごろの勉強ではただ丸暗記するのではなく,どんな形で問われるのか考えながら勉強すると良いかと思います。
そして,試験では聞かれたことと勉強したことを頭の中で照らし合わせて何を聞かれているのかを常に意識することが大切だと思いました。
午後1や2では選択問題で苦手分野をうまく避けることができます。
ネットワーク系か,マネジメント系かどちらか得意分野に絞って勉強し,苦手分野は捨てることが効率的かと思いました。
私はネットワーク系の事前知識は殆どなかったので,「午後オリジナル問題集」で必要以上の細かい知識まで勉強していたくせに,試験本番になると結局,ネットワーク系の問題は避け,マネジメント系を選択して失敗するパターンでした。
中学高校と国語の長文読解は苦手だったこともあってか,読み落としや読み間違い,勘違いも多く,マネジメント系で点数がなかなか伸び悩みました。
午後1が59点2回,56点1回と午後1がなかなか通らなかったです。
また,国語力に不安がある方は,ネットワーク系に絞って勉強したほうが努力が報われるという意味で合格に近道なんじゃないかと思います。
今回の試験に落ちたら一度ネットワークスペシャリストに合格してから受け直そうかと思っていました。
最後に月並みですが,最後まであきらめないことが大事だと改めて思いました。
今回の試験は例年に比べて午後1,午後2共に難易度が高かったです。
同じ教室で諦めて早々に退散して行った人が多く,3,40人の教室で最後までいた人は6,7人でした。
正当率が6割いかなくても,周りが悪ければ調整なのか採点の幅が広がるのか不明ですが合格になるようです。
私も午後2は半分くらいしか正解がないはずなのに,65点でした。
難しいからといって諦めてしまったらそこで終了なのです。
もう6回目で,なかなか受からなくて惨めさを味わい,もうこんな惨めな悲しい体験は二度としたくない一心で問題に取り組んでいたことが良かったのかもしれません。
以上