株式会社わくわくスタディワールド

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情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:ザウルスさん

今日は1月4日,仕事始めの方も多いと思います。
わく☆すたも本日より仕事始めです。
ということで,新春恒例の合格体験記をはじめていきます。
最初に登場していただくのは,4回目の挑戦で見事情報セキュリティスペシャリストに合格されたザウルスさんです。
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今回4回目の受験でやっとこさ,情報セキュリティスペシャリスト試験に合格できました。
皆さんの参考になればと思い体験記を書きしるします。

【基本情報】
氏名:ザウルス
年齢:52歳
情報セキュリティスペシャリスト受験:4回目
 点数:
 午前2 84点 
 午後1 76点 (問2,問3を選択)
 午後2 60点 (問1:医療情報システムを選択)
受験来歴
H21年秋試験 午前1 78.20点,午前2 92点,午後1 45点(撃沈)
H22年春試験 午前2 68点,午後1 43点(撃沈)
H22年秋試験 午前2 80点,午後1 50点(撃沈)

【保有情報処理資格】
第二種情報処理技術者
第一種情報処理技術者
特種情報処理技術者
オンライン情報処理技術者
情報処理システム監査技術者
初級マイコン応用システム開発技術者
中級マイコン応用システム開発技術者

【3回落ちた理由の分析】
1回目のH21年秋試験では,情報セキュリティスペシャリスト合格教本(技術評論社:岡嶋裕史著)を1ヶ月で読み込むのが精一杯で,また午前1の対策もあり午後1,2まで手が回りませんでした。
案の定,午後1で撃沈でした。敗因は,「準備不足」です。
午後の対策が必要と考えて,2回目は読み込む本を変えました。情報セキュリティスペシャリスト午後オリジナル問題集(秀和システム:野崎高弘著)を2ヶ月で2週読みました。しかし,内容がなかなか理解できずにネットで調べて進めるという形の勉強だったので終わった感じもせずに試験日を向かえ,やはり撃沈。しかも点数は1回目より悪くなっていました。敗因は,「技術に凝りすぎたこと」です。
情報セキュリティスペシャリスト試験では,問題文に状況設定がしてあり,その中から答えを導き出す必要があったのです。単なるセキュリティ技術の習得になってしまった勉強でした。
午後の対策を練り直し,解く問題数をこなす作戦で3回目は臨みました。
ITECの午後予想問題(特に午後1)やら過去問を解いて試験に臨みましたが,問題文の確実な理解を試み,午後1で時間不足に落ちいってしまいました。敗因は,明らかに「時間配分ミス」でした。

【今回の試験に向けて,勉強した内容】
過去3回の敗戦から,独学では学習時間が取れないことがわかったので(過去3回とも1~2ヶ月の学習時間)
今回は,TACの通信講座を受講しました。配信された映像を見ながらレジメの資料を理解していくスタイルなのですが,進捗がわかるので自分にプレッシャーを掛ける事ができました。4ヶ月のコースでした。
(学習時間は土日しかとれませんでしたが。)
具体的な内容は,以下の通りです。
1.問題演習(午後対策)
TACの問題集と,過去問3年分の過去問を学習しました。
2.知識の整理(午前対策)
TACの通信講座でのポイントの理解,及びTACのテキスト
情報セキュリティスペシャリスト午後オリジナル問題集(秀和システム:野崎高弘著)をもう1周読み込みました。
3.試験前1週間の勉強
午後問題の解答作法がピンとこないまま試験日を向かえるのが嫌になって,ネットの口コミで話題になっていた
秀和システム社のポケットスタディを通勤時間帯で,「第3部速効サプリ」のみでしたが2度読み込みました。

【当日の試験の感想】
当日は,第一回目の試験会場と同じところでした。「よし,リベンジだ。今回も撃沈だと,もう午前1免除が使えないぞ!」の勢いで試験に臨みました。
各区分の感想は,以下の通りです。
1.午前2
新問かと思いきや切り口を変えて聞いているだけでした。ケアレスミスがありましたが。予想とおりの結果です。
2.午後1
Webアプリケーションには手を出さないと決めていたので,問2,3,4から認証関係の問2,3を選びました。
技術的な内容は簡単と思いましたが2問ともなんと解答に表現していいのか悩んだ設問もありました。
解答の作法はポケットスタディを思い出して書き下しましたが最後まで題意を取るのに手間取って,時間ぎりぎりまでかかりました。
TACやITECの解答速報で答えあわせをしたときには良くても75点,部分点が認められなくて60点ぎりぎりかなという感想です。
4.午後2
医療関係には興味があったのですぐに問1に跳びつきました。
試験直後の自己採点では80点はあるかもしれないと自信満々でしたが,TACやITECの解答速報を見てうなだれました。
私の解答では,他病院の医師の認証について触れていなかったからです。医師ですという人にICカードを渡して診察をさせるなんて,今から考えるとぞっとします。よくぞ,通してくれました。有難うございます。
60点は叱咤激励の点数だと思って今後も向上心を持って何事にも取り組みます。もっともっと自分を磨きます。

【今後の受験者に向けてのアドバイス】
4回も試験を受けて感じたことですが,情報セキュリティスペシャリスト試験は技術的なことはさておいて,人として,社会人として,常識ある人間として,事件に直面したときに,まず何をやる,何を考える,ということを問うている試験のような気がしています。特に午後2にはその傾向が強いです。日頃から考えているか?ということを聞かれているような気がしています。
特に,今年は,3.11の大震災があり,M銀行のシステムトラブルがあり,「おい,日本,気持ちが緩んでいないか?」ということを聞かれている気がしてなりません。
この試験を通して,我々の気の緩みを正すことができれば,それはそれで素晴らしいことだと思います。試験との対話,問題作成者との対話,問題文との対話も楽しめると思います。
最後に,試験対策は,私の3回の失敗の真似をしないことだと思います。
「準備不足にならないこと」,「技術に凝りすぎないこと」,「時間配分を間違わないこと」です。
私の苦い経験が,皆さんのご参考になれば幸いです。
以上