株式会社わくわくスタディワールド

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問題演習には基本的に過去問を使う

今日,ある模擬試験問題の校正をするため問題を解いていて,久しぶりに頭が「???」となってしまいました。
問題に不備や誤りがあって,そのままだと答えが全然導けないのです。なんとか頑張ってかなり修正して,ちゃんと解けるようにはなったと思いますが,オリジナルの問題ってやっぱ怖いなぁ,と改めて感じました。
昨日,今年の過去問題を解説していたのですが,やっぱり本試験で出てくる問題は,答えが一意に導けるように,論理的に完全にできています。
もちろん,ある程度の自由度があり,ミスも全然ないことはないと思いますが,しっかり手がかかっている感じで,ほとんどのミスは事前に直されます。
質はやっぱり,本試験の問題は,すごく高いです。
民間で営利でやっていたら,この質は全然出せないと感じるぐらい差があります。
ですので,勉強の初期には,演習に過去問題を使うのを強くお薦めします。
過去問題を解き尽くした後に,実力判定に模擬試験を使うのは意義があると思いますが,普段の演習の段階では,過去問題以外には手を出さない方がいいと思います。
たまに,「過去問題はそのまま出ないから」と予想問題を使って勉強するのをメインにする人が多いのですが,基本情報技術者以上では,避けた方がいいです。本質とは全然関係ないところで,頭を悩ませてしまって時間を浪費する危険があるからです。
1日集中セミナーなどで,たまに,「この問題がどうしてもわからないんです」というのを持ってくる人がいるのですが,それが予想問題や模擬試験問題だったりすると,問題の不備で何日も悩んでいた,という場合も多いです。
過去問題だとそういう不備は,ほとんどありませんので安心です。
平成24年春向けの試験勉強をするときに,とても頼りになるのは,直近「3年分」の過去問です。
新試験制度が始まって3年がたって,出題傾向の変化が明らかになりました。
プロジェクトマネージャやデータベーススペシャリストなど,あんまり変わらないように見える試験区分でも,特に午後1は1問45分になって,深さが変わっています。
細かい活用方法は,試験区分ごとにも書きたいと思いますが,平成21年以降の問題はしっかり,それ以前は参考までに活用するのが大切です。
試験勉強を始めるにあたって,最初に過去問を解いて感触をつかむのもおすすめです。
過去問は公開されていますし,参考書で解答解説をダウンロードできるものも多いので,うまく活用して役立てていきましょう。