株式会社わくわくスタディワールド

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プログラミング or 経営戦略

今年の特別試験,基本情報技術者試験を受けたのですが,午後問題の選択は,ちょっと失敗したなぁ,と感じています。
「時間に余裕があるだろうから,問1から全部解いて,自信があるものを選ぼう」ぐらいの軽い気持ちで,問1から順番に解いていきました。
。。。そしたら,全然余裕がなくなって,問5まで解いた時点で残り1時間。アルゴリズムとプログラミング1問を解く時間しか残っていません。
なにげに頭を使って悩む問題が多くって,まったく選ぶ余裕なんてありませんでした。
基本情報をなめてました,ごめんなさい。
という感じになりますので,選択問題は,事前にある程度は決めておいた方がいいと思います。
特に,応用情報技術者試験は,最初の1問を,問1(経営戦略)にするか問2(プログラミング)にするか,が一番のポイントです。
どちらを選ぶか,は「好きな方」がいいと思います。
これは,どっちでもいい,という意味よりは,「自分が勉強していて楽しい」という意味の好きな方です。
プログラミングは,私はとても大好きなので,プログラムを組むのもアルゴリズムの問題を解くのも,パズルを解く感覚で楽しめます。
でも,アルゴリズムは,向き不向き,好き嫌いがとても大きい分野ですので,向かない人はホントに苦手だと思います。
わく☆すたのけんけんは,アルゴリズムが苦手だったので,ソフトウェア開発技術者試験を受験しませんでした。
代わりに,飛び越して高度を受験して,ネットワークやデータベース,情報セキュリティ(SU,SC),上級シスアドなどを取得していました。
平成20年までのソフトウェア開発技術者は,午後2があって,「アルゴリズムが苦手」な人には鬼門の試験でした。
でも,応用情報技術者になってからは,受験して無事,合格しています。
アルゴリズムを避けて,問1の経営戦略を選択することで,合格を確実にしていました。
昔アルゴリズムがダメであきらめた人も,今なら合格できると思いますので,再挑戦もおすすめです。
経営戦略分野は,最初のうちは参考書にもあまり記述がなかったのですが,5回実施され,だいぶん書籍も充実してきました。
基本的には,ITとはあんまり関係なく,「経営戦略」について出題されます。
キャッシュフロー計算書や在庫管理,マーケティングなど,経営戦略分野の1つのテーマが,少し掘り下げて出題されています。
ですので,経営の基礎や午前問題に出てくる用語を中心に,知識を固めていけば,大体大丈夫です。
ただ,経営戦略問題は,「文章で答える」問題が多いので,プログラミングよりは日本語の読解力や文章力が必要になってきます。
過去問(午後問1と問3)を多めに解いて,答え方をつかんでいくことが大切です。
プログラミング分野は,その場で仕様やプログラムを読んで理解できるかどうかがカギになります。
基本的に,聞いてる能力はプログラミング能力ですので,実務でプログラムを組んでいる人は強いと思います。
事前に定番のアルゴリズムについて勉強して理解しておくと,結構助けになります。
ハッシュとかリストとか,データ構造が難しめな問題が出てきますので,データ構造(スタック,キュー,リスト,二分木あたり)を理解して,使いこなせるようになっているといいと思います。
正攻法は,実際にいろいろな種類のプログラミングを行うことですが,問題演習で疑似体験もできます。
過去問(問2)を多めに解いて,問題に慣れることは大切です。
さらに,平成20年以前のソフトウェア開発技術者試験の午後1問5(アルゴリズム)が解けるようになると,今のプログラミング問題は簡単に感じられると思います。
今週末のわく☆すた公開セミナー「応用情報技術者対策3回コース」の3回目では,午後のプログラミングと経営戦略を両方扱います。
両方解いてみて,自分に向いている方をはっきりつかむ,というのが狙いです。
また,午後で選択しない場合でも,午後問題を解くことで午前の勉強にもつながります。
3回目だけの参加も歓迎です。
この2つの分野は,合格レベルにするのにある程度時間がかかります。
早めにきめて,余裕を持って試験に臨みましょう。