株式会社わくわくスタディワールド

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応用情報技術者試験対策 今の時期のおすすめ勉強法

わく☆すた,美月です。
今日は,応用情報技術者試験対策がテーマです。

前回の試験の傾向を見る限り,ソフトウェア開発技術者試験に比べて,応用情報技術者試験は,範囲は幅広いですが,合格しやすくなったと感じています。
午後2がなくなって,また,午後1(午後)の配点が変わり,選択の幅が広がって,「アルゴリズムとデータベースができないと合格できない」ということはなくなったからです。自分の好きな分野,将来進みたい分野に合わせて,勉強する内容を選択できるようになった,というのは大きいと感じています。

といっても,勉強する内容それ自体が易しくなったわけではありません。
前回の午後を見る限り,問4のシステム構成技術の災害復旧対策も,問5のネットワークのDHCPも,問8の情報システム開発のUMLも,問9のセキュリティのFW設定も,以前の午後1に比べて,内容は少し深く,難しくなってます。それぞれ1問ずつぐらい,難易度の高い設問が入ってきていて,満点を取るのはかなり難しいです。

なので,選んだ午後問題を解くためには,ちゃんと事前準備をしておく必要があります。
弊社(わく☆すた)のDVD「合格への道標」では,おすすめ参考書や問題集などを紹介していますが,試験対策用の本だけだと,いい本を選んでも,ぎりぎり合格レベル(6割)に到達というレベルだと思います。(もちろん,下手な本を選ぶと,合格とは無縁になりますが^^;)

そこで,今の時期におすすめしたい勉強法は,重点をおきたい分野2,3コについて,「専門書で学習すること」です。
将来を見据えて,自分の進みたい職種や分野の方向で,専門を深めるのは,後々とてもためになりますし,今回受ける試験でも使えます。

例えば,将来ネットワーク関連に強くなりたい人は,「マスタリングTCP/IP入門編」などの専門書で学習すると,応用情報技術者試験のネットワーク分野はほとんど解けます。この内容を理解しておけば,今年のDHCPなどは楽勝です。でも,試験対策書での学習だけだと,60%取れればいい方だと思います。

情報システム開発を極めたい人は,ソフトウェア工学を学習するのはおすすめです。特に,オブジェクト指向については,わかっていないと解けない問題が多いので,一度,きちんと学習するといいと思います。最近の午後問題は,デザインパターンをベースにしたものが多いので,オブジェクト指向を理解して,デザインパターンまでやっとくのはベストですが,それだとちょっと量が多すぎる気がします。ここは,いろんな本がありますが,入門書としては,「オブジェクト指向でなぜつくるのか」あたりが,ソフトウェア工学全般も含めた基本が押さえられていていいと思います。

データベース分野に関しては,「これでOK」といういい本はなかったので,弊社で「わくわく弁当でわかるデータベース技術」というDVD+テキスト教材を作ってます。応用情報技術者~データベーススペシャリスト向けに作っていますので,もしよろしかったら,ご検討ください。

経営戦略,戦略立案,コンサルティングの技法分野,つまりストラテジ系を中心に行きたい方は,ある程度の専門書での自習が必要になります。情報処理技術者試験の参考書は,全然対応できていません。ITストラテジストの参考書を使っても無理だと思います。

おすすめは,この分野を極めたい人は,多分中小企業診断士やMBAなども視野に入っていると思われますので,そちらの勉強を並行して始めることです。グロービスの本シリーズは,量は多いですが,ちゃんと学ぶにはおすすめです。

プロジェクトマネジメント,ITサービスマネジメント,システム監査のマネジメント系3分野と,組込み分野(エンベデッド)は,対応する高度区分の参考書が使えます。プロジェクトマネジメントに関しては,読み物もいっぱいありますので,小説などを読んでみるのもおすすめです。

今の,試験まで余裕がある時期は,必死で暗記対策をするよりも,一見,回り道に見える専門書での学習をおすすめします。得意な分野が1つでもあると,直前の余裕ができますし,試験対策で終わらない,将来役に立つ知識が身につきます。何より,ストーリーがつながってくるので内容が面白く,楽しんで学習できます。

特に,再受験の方は,一度「試験勉強」から離れた勉強をしてみるのは,おすすめです。