株式会社わくわくスタディワールド

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現代文の読み方を勉強する

最近,改めて高校の現代文に興味があって,いろいろ参考書を見ていたのですが,なにげに進化してますね。
面白い本,役に立つ本が盛りだくさんです。
こんな時代に勉強できたら良かったな,と今の受験生がうらやましくなる品揃えです。
わく☆すたで発売している「論理エンジン」もそうですが,国語力というのは,きちんと勉強して演習すると,必ず身につきます。
決して,フィーリングで解くものでも,才能が左右するものでもありません。
最近見つけた面白い本は,「現代文読解力の開発講座」という参考書です。
駿台の参考書なのでとっつきにくいですが,これでもか,というぐらい,論理的にきっちり解説されていて,「現代文が全部理詰めで解ける」ことが説明されています。
向き不向きはあると思いますが,理系で,論理的にきっちり理解したい方は,これで理解すると,文章が正確に理解できると思います。
きちんと考えるのが苦手,という方は,その論理力自体から鍛える,「論理エンジン」の方が易しくておすすめです。
情報処理技術者試験の午後問題でも,基本的にやることは,

本文から
 出題者の言いたいこと
を理解して,設問文をしっかり読み,
 設問の条件・ヒント
をチェックし,さらに
 出題者の聞きたいこと
を推理して答えを決めるだけです。

この時もちろん,IT系の分野の知識や理解は必要ですが,それ以前に,問題文を正確に把握して,出題者の意図を推理して答えを書く能力も大切です。
そしてそれは,高校までの国語,特に現代文で習っているのです。
情報処理技術者試験の中では,特に情報セキュリティスペシャリスト試験は,この「言いたいこと」と「聞きたいこと」を正確につかむのが大変な試験だと思います。
ですので,情報セキュリティスペシャリストにどうしても受からない,という方は,一度現代文の勉強をしてみるのがおすすめです。
また,もちろん,論文系の区分は,文章を書く方での国語力が求められます。
こちらは,同じ国語でも,作文や小論文,というところになってくるとは思います。
論文の採点をしていると,論理が一貫していなくて矛盾する文章,というのはよく見かけます。こういうのがあるとまず受かりませんので,まずは高校生レベルぐらいの文章力は身に付ける必要があります。
「文章を読むのが苦手だから,問題文を読まずに解答を書こう」というのは,高度区分に行けば行くほど,通用しなくなってきます。
一度,「文章を読む」ということに真剣に取り組んでみるのは,試験のためにも,その後の社会生活のためにもおすすめです。
文章でのコミュニケーションは,試験だけでなく普段の生活でも,とても大切なことだと思います。
一度マスターすれば一生使えるスキルですので,一度正面から,向かい合ってみましょう。