株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

次のステップを見据えて勉強する

昨日は,東京・秋葉原で,わく☆すた公開セミナー「スタートアップセミナー 合格への道しるべ 応用情報技術者」を開催しました。
ご参加いただいた皆様,ありがとうございました。
ご質問もいろいろいただいて,今までの合格への道しるべに比べて,かなり充実した内容になりました。
これで,スタートアップセミナーは3区分終了しました。
合格への道しるべDVDの方は,ただいま編集中で,予約受付中となっています。編集が終わり次第の発送となりますので,今しばらくお待ちください。

昨日たくさん質問をいただいて,改めて考えたのが,「次のステップを見据えて,今の勉強をする」大切さです。
情報処理技術者試験は,1つの区分を受けて終わり,という人もいるかもしれませんが,基本的には,いくつか受験してどんどんステップアップしていくように構成されています。
今の試験制度だと,まずは,ITパスポート->基本情報技術者->応用情報技術者と徐々にレベルアップしてくのが最初です。
その後,高度区分を,めざす方向性に合わせて受験していきます。
多いのが,まずはスペシャリスト系(情報セキュリティスペシャリスト,ネットワークスペシャリストなど)をいくつかとって,その後論文系(システムアーキテクト,ITストラテジストなど)に進むパターンです。
高度区分は一応,すべて同じレベルということになっているので,順番は特に決まってませんし,どれからとってもいいのですが,受かりやすさには結構差があるとは思います。
そして,高度区分に進む前に応用情報技術者試験を受けるときには,「次に受ける高度を意識した勉強」をするのがおすすめです。
応用情報技術者試験の場合,選択問題を自由に選べるので,勉強量が多く大変なデータベースやネットワーク,情報セキュリティなどを避けて受験する人も多いです。
この3分野は,午前での出題数がそれぞれ3~5問と少ないので,避けても合格は可能です。
ただ,「受かりやすさ」だけで問題を選ぶと,あとで苦労します。
応用情報技術者試験レベルのデータベース,ネットワーク及び情報セキュリティの知識がないと,情報セキュリティスペシャリストの勉強ではすごく苦労することになります。
ネットワークスペシャリストを次に受験する場合には,ネットワーク,情報セキュリティに加えて,意外にも「コンピュータシステム」の知識がベースとして大切です。
そういったことを踏まえると,応用情報技術者試験を受ける方で,次に高度区分を狙っている方は,それに合わせて必要な分野を意識して学ぶことが必要になります。
多分,「受かりやすい」という意味では,別の選択肢もあるかと思いますが,力をつけて次に進む,という意味では,午後の選択は次の高度に役立つものがベストです。
あと,わく☆すたは,丸暗記で知識やパターンを暗記して受かるというのは,あまり推奨していません。
多分,応用情報技術者,情報セキュリティスペシャリストぐらいまでは,丸暗記でもまぐれで受かることはあり得るとは感じていますが,それをやると,次のステップにつながらないのです。
私自身,二種(今の基本情報技術者)の時に丸暗記で合格してしまって,一種(今の応用情報技術者)の時にすごく苦労した経験があります。
結局,基本情報レベルから復習し直して勉強したので,勉強期間が長くなり,5ヶ月ぐらいかかりました。
単なる暗記は,それが通用しないレベルになったときに壁に当たります。
情報処理技術者試験は,上のレベルに行けば行くほど,暗記はあまり意味がなくなります。
そして,理解しながら勉強しよう,と決めれば,その方が勉強自体が楽しいと思います。
コンピュータの仕組みや,マネジメントの手法などを知ることは,それ自体が結構面白いですし,理解できれば仕事の役にも立ちます。
情報処理技術者試験というのは,「10年たっても変わらない基本」「ITの本質」をテーマに出題していますので,一度マスターできれば,時代の変化にも対応しやすいです。
今の目先のことだけでなく,次のステップを見据えながら,長期的な勉強をしていきましょう。