株式会社わくわくスタディワールド

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基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違い

特別試験,応用情報技術者と高度区分が終わったので,秋に向けての意識がメインだったのですが,今週末7月10日(日)は,ITパスポートと基本情報技術者の特別試験です。
私もそうですが,ダブル受験される方も多いと思います。1時期に2区分が受験できる,というのは,個人的にはなんかすごくお得な気分です。
今日,試験センターのホームページに「「ITパスポート試験疑似体験用ソフトウェア」の公開について」と書いてあるとおり,ITパスポートの疑似体験用のソフトウェアが公開されました。ITパスポートを受験される方は,試験前の力試しに試してみるのもいいと思います。
最近,基本情報技術者(FE)試験の問題を見ていて感じるのは,応用情報技術者(AP)試験と比べて,単に難易度が違う,っていうだけじゃなく,微妙にいろいろ違うな,ということです。
たとえば,午前の問題は,FEではテクノロジ系が50問,APでは49問です。その分,マネジメント系がFEでは10問,APでは11問になっています。ストラテジ系は同じですが,若干FEの方がテクノロジ系,特にコンピュータシステムあたりを重視している感じです。
午後の問題だと,FEでは問8のアルゴリズムが必須,という点が,APの経営戦略の問1かアルゴリズムの問2かを選べるのとは大きく違います。
配点も20点ですし,アルゴリズムの出来が,合否にかなり影響してきますね。
あともちろん,プログラミング言語の問題が出てくるところも違います。
先日,コメントにも書きましたが,ちゃんとマスターしてしまえば,一番簡単なのはアセンブラ(CASLII)だとは思います。
表計算は,言語を覚える必要がないので,一番とっつきやすいのですが,問題が結構ややこしく,考えさせる問題が多いです。試験会場で,わけがわからなくなってパニックするリスクはあると思います。
C,COBOL,Javaは,ちょこっとかじった,ぐらいでは解けないので,ちゃんと専門書1冊分ぐらいは勉強しておく必要はあります。
多分,オブジェクト指向をからめて,一番難しくしやすいのがJavaですので,今までの傾向を見る限り,Javaが一番難しくなる可能性は高いと思います。
ただ,好みの問題なので,一番好きな言語を選ぶ,というのが楽しくっていいかな,って思います。
私は,好みという意味では,COBOLとCASLIIは自由度があんまりなくって,面白くないと感じています。言語的に一番好きなのはJavaなので,今のところJavaを選択予定です。
かっちりしたものが好きな方はCOBOL,確実に合格したい方はCASLII,パズルみたいに頭を使いたい方は表計算,アルゴリズムが好きな人はC,新しもの好きはJavaっていうのが,私の感想です。
あと,午後の他の分野では,ハードウェア,ソフトウェアが午後でも出てくるのが,FEの特徴です。マネジメント系,ストラテジ系は各1問しか出てきませんし,FEの午後は,テクノロジ系に重点が置かれている感じです。
今,勉強していて,FEの方がAPより,「技術者のための試験」という色が濃いと感じます。
経営戦略もプロジェクトマネジメントも,出ないわけではありませんが,それをメインでやっても,全体で2問しかありませんし,どうしてもテクノロジ系の問題を選択する必要があります。
ですので,経営戦略とかマネジメントの得意な方は,いきなりAPに行った方が,受かりやすいかもしれません。
逆に,技術をきっちり学習したいなら,FEの勉強をしっかりやるのがおすすめです。
FEの問題は,APより簡単なのですが,ちゃんと考えさせる問題も多いです。
全体的に,「解くことで勉強になる」問題の割合が高いように感じます。
だからこそ,順番に勉強していくことで,無理なくステップアップしていくことができます。
違いもいろいろあるFEとAPですが,基本的には,難易度が「基本(レベル2)」「応用(レベル3)」という試験です。しっかりFEの勉強をすることが,次にもつながります。
あと4日,やれることをやって,試験に臨んでいきましょう。