株式会社わくわくスタディワールド

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過去問という名の「教科書」を解く

試験というものは,別に,「どこから出るかわからないよ」って,出題される内容をすべて秘密にしているわけではありません。
学校のテストでも「試験範囲」や「教科書」というものがありました。
この試験範囲の中で,こういった内容のことが出題される,という,おおよその目安があって,その中で出題されていたと思います。
情報処理技術者試験についても,当たり前ですが,「試験範囲」があります。
試験要綱Ver1.2(PDF形式)」に明確に試験範囲は書かれていますし,具体的にどのようなことが出題されるのかもある程度書かれています。
試験要綱・シラバス・過去問題 など」のページには,試験区分ごとのシラバス,そして,平成16年以降の過去問が全部,公開されています。
基本的に,シラバスに書かれてある内容を全部マスターして,過去問題が全部解けるようになれば,ほぼ間違いなく合格出来ます。
それを全部自分でやるのが大変なので,参考書などでは要点がまとめてあったり,問題集では過去問をピックアップして解説してあったりします。もちろん手助けとしてこれらを使うのは有効ですが,特に高度区分は,一度は過去問をきっちり解いておくのをおすすめします。
高度区分は特に,過去問ベースの問題が,午前・午後を通じて多いです。
新しい内容が含まれることは良くありますが,基本的にベースの内容は同じで,いろんな方向から同じことを問われている感じです。ですので,過去問は全部解けるけど本番の試験は全然解けない,というのは,答えを覚えているのでない限りありえないと思います。
過去問を見る,というのは,「この試験はこんな内容が出ますよ~」という,「教科書」に近いと,私は感じています。
市販されている参考書は,あくまで「参考書」「要点集」ぐらいの扱いで,これだけやったから合格出来る,というものではありません。
過去問3回分に目を通す,というのは,中学・高校の定期試験時に,「教科書の試験範囲をひととおり読んでおく」ということに相当します。
高度区分では,どんな参考書より「過去問」が,試験範囲を学習する正確な教科書に近いです。
なんかややこしく書いてしまいましたが,高度区分の合格には,過去問演習は「必須」といってもいいと思います。
今から勉強するのでしたら,とにかく「過去問を解く」のが一番効果的ですし,過去問を解きながら解説を読んで理解していくのが,一番早いとは思います。
情報処理技術者試験は,国家試験ですし,なるべく人によっての有利不利が出ないように,必要な情報は公開されています。その情報のうち,過去問は一番使える貴重な情報で,これを使わずに合格するのは至難の業,というぐらい大切なものです。
いろんな知識を得たり,幅を広げたりするのは,合格可能性を高める上でいいと思います。
ただ,過去問演習をおろそかにすると,合格はかなり遠くなりますし,試験会場にいってあわてることになると思います。
あと3週間,過去問を有効活用して,合格に近づいていきましょう。