株式会社わくわくスタディワールド

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記述式の文章が上達する方法

気がついたら,試験まであと5週間です。
なんか,いつもの時期と違うので,私を含め,リズムが狂ってる人もいると思います。
そろそろ,「試験1ヶ月前モード」に切り替えましょう。
春試験にしろ,秋試験にしろ,応用情報技術者試験以上の試験の合否を大きく分けることに,「記述式の文章がうまく書けるかどうか」があります。
なんとなく,イメージしていることが合っていても,それをうまく言葉にできなければ点数にはなりません。
記述式の場合,書いて欲しいポイントがありますので,それをうまく書かないと点数にはなりません。
自分が言いたいことをそのまま書いても,相手に伝わらないと,点数にはなりません。
ここで必要になってくるのは,単に文章がうまく書けるかどうか,ではなく,「的確に短く,相手に言いたいことを伝えるコミュニケーション能力」です。
試験の答案というのは,採点官に自分が考えていることを伝える手紙のようなものです。
独りよがりの,自分だけに分かるように書いても伝わりません。
限られた字数の中で,自分が伝えたいことを相手にわかってもらえるように書く必要があります。
模擬試験の採点などで時々,「採点の結果に納得がいかない」って言ってくる人がいます。
口で,「こういうことを考えて書きました」と説明されるのですが,言っていることは合っていても,文章の内容からそれが読み取れないことは多いです。
試験の解答の場合は,字数制限もありますので,簡潔に,要点をつかんで,「ポイントだけ」書く必要があります。
そして,書けるようになるためには,当たり前なのですが,ある程度「書く」練習が必要です。
その時,「要点を絞って」「字数内にまとめて」書く練習が必要です。
ですので,王道はまず,「過去問演習」です。
自分なりの解答を限られた字数で書いてみて,解答例と比較します。
そして,意図を外していないか,ちゃんと同じ意味のことを言っているかどうかをチェックします。
できればこのとき,他の人にチェックをしてもらうと完璧です。
友人やパートナーなどに日本語をチェックしてもらうというのは,かなり効き目があります。
技術的なことはわからなくてもいいので,ちゃんとネガティブなことを教えてくれる人にお願いすれば,すごく適切なフィードバックをしてくれると思います。
特に,ポジティブな人は,答えが間違っていても,「イケてるイケてる,解答例と同じ」と,強引に解釈してしまう傾向があります。
そして,実際に試験を受けてみると,午後2が58点とか59点とか,ぎりぎりのところで落とされることが多いのです。
ですのでぜひ,「他の人の目で見てもらう」というのを大切にしてください。

人の目でチェックしてもらう,という意味では,別に,試験問題でなくっても,「限られた字数で書く練習」をすればOKです。
たとえば,誰かとメールをやりとりするときに,「40字以内で」言いたいことを伝える練習をする,という手もあります。
恋人に贈る愛のメッセージは,短いほど心に響きますので,一石二鳥だとも思います。
そういう意味では,twitterで140字以内に言いたいことをまとめる,というのも,いい練習になるかもしれません。
書くことは,書かないと上達しませんが,練習しさえすれば書けるようになります。
一歩一歩,確実に,やることをやっていきましょう。