株式会社わくわくスタディワールド

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ストラテジ系の勉強法

高度午前1や,応用情報技術者午前の勉強をしていると,ストラテジ系の勉強に手を焼いている人も多いと思います。
参考書や問題集でも,基本的にストラテジ系は薄めですし,過去問も少なめです。
でも,その割に,応用情報午前では80問中20問,高度午前1では30問中8問がストラテジ系なので,出題頻度は高いので,苦手科目にしておくと大変です。
特に,理系出身で,経営とかマネジメントにあまりなじみのない人は,苦手意識を持っている人も多いと思います。
でも,実はこのあたりの分野は,「その分野にしては基礎」みたいなところが出てくるので,一度勉強したことがあればそれほど難しくありません。
実際,問題のレベルは,ITストラテジストを中心に,システムアーキテクトやシステム監査にも出てくるレベル4の問題はかなり難しめですが,その他の区分はそれほど難しくありません。
高度区分や応用情報技術者の場合はレベル3ですが,他の分野と比べると,レベル1のITパスポート試験との差もそれほどありません。
特に,商学部や経済学部,経営学部の出身だったり,中小企業診断士やMBAの勉強をしたことがあれば,それほど悩まなくてもある程度の点数は取れるかと思います。
基礎理論や技術要素分野みたいに,難しくて理解するのに時間がかかる,という内容はそれほどありませんし,知識問題が多いので,やりさえすれば確実に点数は取れる分野です。
そこで,ストラテジ系のおすすめ勉強法としては,ベストは,一度参考書から離れて,経営系の勉強をすることです。IT系の参考書より,経営戦略やアカウンティングなどの参考書は,分かりやすく書いてあるものが多いので,やれば確実に力になると思います。
グロービスのMBAシリーズ(「グロービスMBAアカウンティング【改訂3版】」など)や,TACの中小企業診断士のテキスト(「中小企業診断士 スピードテキスト〈1〉企業経営理論〈2011年度版〉」など)で勉強できれば完璧ですが,数冊の本のシリーズですし,ちょっと情報処理技術者試験の勉強,というには重すぎます。
ただ,将来MBAとか中小企業診断士を狙いたい方は,後で役に立つのでやってみる,というのはおすすめです。
全体的に要点をまとめた,「グロービスMBAマネジメント・ブック【改訂3版】」あたりでも,午前試験には十分ですが,それでも量は多いと思います。
今は,試験まで1ヶ月,というあたりを考慮すると,「過去問を全部解いてみて,出てきた言葉を理解する」勉強法が一番効率的かな,と思います。
平成21年春から平成22年秋までの応用情報技術者午前のストラテジ系の問題(問61~80)を全部解いてみて,分からない言葉を調べて理解する,というのは,正攻法でいいと思います。
この時のポイントは,選択肢として選ばれなかったもので,聞き覚えのない用語もチェックしておくこと。次の年には,その選ばれなかった選択肢が,正解の選択肢となることも多いです。
今日,こういったストラテジ系の勉強に,かなり使えるアプリを見つけたので紹介します。
「グロービスMBA用語集」のiPhoneアプリです。Androidアプリとしても作成されています。ちなみに,どちらも無料です。
用語を調べるとき,Googleで検索するのが一番手軽なのですが,そうすると情報が多く出過ぎて,探す手間が却って非効率です。そんなとき,手元のスマートフォンで,きちんとまとまった用語集で軽く用語が調べられると,とても効率的に勉強できます。
調べるだけでなく,ただ上から読んで勉強する,という使い方にも使えます。
なんとなく手持ちぶさたでiPhoneを見るとき,とかに軽く1つずつ読んでみたりすると,意外とさらっと頭に入ってきます。
ちなみに,Web版もありますので,パソコンで勉強する人は,こちらも使えます。というより,大元はこちらです。
ストラテジ系の分野は,範囲が広く難しい概念は少ないので,「知っているかどうか」が点数を大きく変えていきます。ですので,なるべく多くの言葉に触れて,知識を蓄えていくことが大切です。
いろんなツールなども活用しながら,楽しく効率的に学習していきましょう。