株式会社わくわくスタディワールド

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基礎理論・数学に振り回されすぎない

応用情報技術者試験の参考書を見ていると,基礎理論分野で,「ここまで知らなくっても,全然問題ないのに・・・」というレベルまで解説されているものが時々あります。
実は,他の分野はともかく,応用情報技術者試験で出てくる基礎理論(基礎理論,アルゴリズム)の分野は,ソフトウェア開発技術者時代に比べて,かなり易しくなっています。
午前では,問題数も減っていますし,午後の問題も,易しくなっている上に選択問題です。多分,昔みたいに,「コンピュータ技術者は,数学を知らなければ」的な風潮が少なくなってるからかな,と感じますが,数学を駆使する問題,みたいなのは,ほとんど見かけなくなりました。
市販の参考書や問題集は,ソフトウェア開発技術者時代から改訂を重ねて来ているものが多いので,新しい分野は追加されていますが,古い分野が見直されることはあんまりありません。ですので,参考書とか,ソフトウェア開発技術者時代の過去問を見て,すごく難しいと感じられているなら,実はそれほどでもないので,必要以上に恐れなくてもいいと思います。
もちろん,勉強するに越したことはないですし,数学や理論的なことが好きなら,楽しめる部分だとは思います。
ただ,数学やアルゴリズムなどに苦手意識を持っている人が,必要以上にこの分野にはまってしまうと大変ですし,他の勉強がおろそかになってしまいます。
できる範囲で,分からない部分はわからないままにしておく,というぐらいでも,全体的に見れば大丈夫だと思います。
応用情報技術者試験の勉強は,最初に数学的な理論の話がいっぱい出てくるので,それがメインみたいなイメージを持ちがちですが,実は数学をいっぱい使うのは,最初の基礎理論・コンピュータシステムぐらいな気がします。
他は,数学と言うより算数です。データベースも,応用情報技術者レベルぐらいだったら,あんまり数学は関係ないです。
応用情報技術者試験は,午前・午後ともに,60%得点できれば受かります。苦手分野が1つや2つあっても大丈夫ですし,分からない部分が残っていても合格出来ます。
ある程度やれることはやって,その後は苦手なまま手放しても大丈夫です。まんべんなく全体をつかめばいいので,自分が苦手なところに,必要以上にこだわらないというのも大切です。
基礎理論・数学に振り回されすぎず,全体を見ながら必要な勉強をしていきましょう。