株式会社わくわくスタディワールド

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データベーススペシャリスト合格へのアンチパターン

先日,「情報セキュリティスペシャリスト合格へのアンチパターン」を書いたとき,データベーススペシャリスト試験に関するご要望がありました。
データベーススペシャリスト試験の場合,「この試験を受けよう!」と決める時点で,結構敷居が高いのか,あんまり問題がありそうな人は見かけません。
流行りの資格,というわけではありませんし,問題を見ただけで難しそうなのはわかるため,初心者が受ける,という勘違いはまずありませんし。
ですので,データベーススペシャリスト関連の研修は,受講生の方もレベルが高い方が多く,高度な話題でも盛り上がれて,結構楽しいのです。
ただ,それでも,「万年受験生」になってる人もそれなりにいて,「これじゃ確かに合格出来ないなぁ」と感じることはあります。
ということで,データベーススペシャリスト試験の典型的なアンチパターンを紹介します。
1.自分の業務に固執する
データベーススペシャリストで,学べない人の筆頭が,「うちの業務ではこんなことしません。」っていう人です。ひどい人になると,「正規化なんてしたら遅くなるし,しないのが当たり前」とか,平気で言ってきます。
データベースの設計は,下手にやってもなんとか動いたりするので,業務でできているからと言って,それがいいとは限りません。
「業務をよりよい方向に改善させるための方法」として,データベースの基礎理論の考え方を取り入れてみてください。
2.概念を正確に理解していない
データベーススペシャリスト試験は,究極的には,「候補キー」が正確に選べるようになって正規化が確実にできて,「カーディナリティ(数の関係)」が正確に識別にできるようになってER図が正確に書けるようになればたいがい受かります。
この辺の理解をいいかげんにして,適当に考えて問題を解いていても,あんまり身につきません。
候補キーの考え方とER図のリレーションシップのはり方を中心に,基礎理論とデータベース設計は,確実に理解していきましょう。
3.答えやパターン,テクニックを覚える
過去問題の演習は大切ですが,過去問題の答えを全部暗記しても,試験には受かりません。
これは,どの試験区分でもそうですが,データベースは,以前の答えを覚えていても全然意味がありません。
毎回題材は違いますし,解答テクニックで解こうとしてもあてはまらないことも多々あります。
特に,最近は,同じことを聞いてるんだけど「何々と聞かれたら何々と答える」的なパターンをあえて外した聞き方をしてくることも多いです。
表面的な解き方ではなく,背景にある理論と考え方を理解していきましょう。
データベーススペシャリスト試験は,情報セキュリティスペシャリスト試験とは違って,「自分の頭でしっかり考える」ことがとても大切になります。
基礎理論を理解したら,あとはその原理を応用して,実際の問題に理論的にあてはめていくのです。このとき,考えが浅いと,解答がうまく導けません。
自分で考えるのが苦手な人は,この試験は受けない方がいいかな,とも思います。
じっくり考えて答えを出す練習を行って,すべてが線でつながって,答えが一意に見えてくると,とても気持ちいいです。
そんな楽しさを味わいながら,じっくり考えて,試験対策を行っていきましょう。