株式会社わくわくスタディワールド

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過去問は全部やらなくていい

コメント欄での質問で,改めて,「そういえば,この情報は意外と知らない人がいるかもしれない」と思いましたので,ちょっと,過去問の解き方についてまとめておきます。
情報処理技術者試験の勉強をするとき,過去問は大きな助けになってくれます。
ですので,過去問演習はとても大切なのですが,この時に,必ずしも「全部」やる必要はありません。
このことに気づかずやっていた経験が,私自身にもあります。
昔,第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)試験を受験するときに,問題集の全分野を解いていたのです。
私は,最近は解消されつつありますが,経営系の問題が苦手で,「解けないなぁ」と思いながら,苦労して解いていた覚えがあります。
組込系の問題も,当時は全然解けず,「すごく難しい問題が出るんだな」と感じていました。
でも,応用情報技術者試験もそうですが,一種の午後問題は選択なので,そんなに苦手なら,別に解かなくてもよかったのです。
そのことに気づいてから,自分が点数が取れる分野に集中して勉強することにしました。
今の応用情報技術者試験の場合,午後問題は12問中6問選択です。
ですので,午後問題は全部解くのではなく,自分の得意なもの,選ぼうと思っているものを6分野~8分野ぐらい解いておけば十分です。
最初に力試しに,全部解いてみるのはありだと思いますが,それ以降は選んだ分野だけの過去問を解いていけばいいのです。
情報セキュリティスペシャリストも,過去問を全部解く必要は,特にありません。
それなりに勉強になるので,全部解いてみてもいいとは思いますが,特にセキュアプログラミングの問題は,解いても解かなくてもOKです。プログラミングが苦手な人が問題を解くと,理解をするのにすごく時間がかかりますし,本試験で取らないなら,飛ばしてもいいと思います。
データベーススペシャリストでも,選ばないと決めている分野の過去問は,やらなくてもいいです。
自分はDBMSが苦手だからとらない,という場合には,それは解かなくてもいいと思います。もちろん,データベース設計の分野は,避けたら合格出来なくなってしまいますので,必ず解く必要はありますが。
システムアーキテクトやITストラテジストでは,午後1の問4は,組込系の問題です。
こちらも,組込系を選ぶ気がない人は,解かなくてもいいと思います。(私は好きなので必ず選びますが。)
エンベデッドシステムスペシャリストの場合,午後1も午後2も,ハードウェア系とソフトウェア系に明確に分かれていますので,どちらかを解いておけば大丈夫です。
私自身,エンベデッドの午後の過去問は,ソフトウェア系しか解いていませんし,ソフトウェア系の問題だけ選択して合格しています。
ハードウェア系も少しは目を通しておいた方がいいとは思いますが,かなり毛色が違うので,はまると苦しいと思います。
それ以外の試験区分だと,ひととおり過去問題は解いておいた方がいいとは思います。
それほど問題によって差がでない区分では,特にそんなに解きにくい問題,というのもないと思います。
出題傾向を確かめて,必要な勉強を行っていきましょう。