株式会社わくわくスタディワールド

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アルゴリズムは,「慣れること」がカギ

応用情報技術者試験の勉強で,一番時間がかかる分野は,私は「アルゴリズム」だと考えています。
アルゴリズムは,やり方がわかればできるというものではなく,「考え方を身につける」ものだからです。

人間と違う,コンピュータを扱う上で必要な思考法,論理的な考え方,それがアルゴリズムを学ぶことで身につきます。
試験勉強でアルゴリズムとして学ばなくても,プログラミングの経験をいろいろ積めば身につくものではあるのですが,アルゴリズムでは,そのエッセンスを効率的に学びます。
ですので,応用情報技術者試験のアルゴリズムは,プログラミング経験が豊富な人には,結構簡単だとは思います。

特に,C言語やC++,Javaあたりの,ポインタを意識する言語を知っていると,応用情報技術者試験のアルゴリズムは有利です。
「試験対策のための勉強はしたくない」ということでしたら,正攻法で,プログラミング言語を1つマスターするのがいいと思います。

ただ,ゼロからだと,合格レベルに達するのに,普通は1年ぐらいかかるのかな,と感じています。
未経験で入社した新人が,ひととおりのレベルのプログラムを書けるようになるのに,だいたいそれくらいかかるからです。

試験対策,という形でアルゴリズムを勉強するにしても,最低3ヶ月ぐらいは見ておいた方がいいと思います。
ですので,アルゴリズム分野の勉強に関しては,年末年始のスタートがおすすめです。
勉強方法としては,基本情報技術者試験のアルゴリズム問題が解けるのでしたら,定番のアルゴリズムの学習+過去問演習が基本だと思います。応用情報技術者試験の問題を見て,「難しすぎる」と感じるようでしたら,基本情報技術者レベルの勉強が足りてないことが考えられますので,一度基本に返ってみることをおすすめします。

昨日,ヨドバシAkibaで,本を見ていたら,面白い本を見つけて,おもわず衝動買いしました。
「福嶋先生の基本情報技術者 集中ゼミ 午後・アルゴリズム編 2011年版」という,基本情報技術者試験向けの,「アルゴリズム」に特化した本です。
1冊まるまるアルゴリズムを,懇切丁寧に解説しています。
演習用の「りんごカード」など,実際に手を動かせるような附録もついていて,アルゴリズムが苦手な人でも楽しく学習できます。
この本を読んで,基本情報技術者試験の過去問を解いてから,応用情報技術者試験に向かうと,無理なく前に進めると思います。

本で読むより,DVDなどで動画で学びたい,という方には,わく☆すたDVD「分野別徹底学習 基礎理論・アルゴリズム」があります。
ひたすら問題を解きたい,解き方の流れを知りたいという方には,アルゴリズム問題の過去問だけを10問集めた,「アルゴリズム問題 ソフトウェア開発技術者 過去問解説DVD」もあります。


アルゴリズムは「慣れること」がカギになります。
ですので,無理に難しい問題を頑張るより,出来る範囲で無理なく続けていって,時間をかけて頭を慣れさせる方が効率的です。
今からなら,来年春の試験には十分間に合います。
無理なく,でも歩みを止めず,進んでいきましょう。