株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験の勉強の意味

わく☆すた,美月です。
ここ最近,事業仕分けで民営化されるとか,国家試験でなくなるかもとか,先行き不透明な感じの情報処理技術者試験です。
ただ,少なくとも,平成23年春期の試験は今までどおり開催されますし,合格したその資格が無効になるわけではありません。「今後どうしよう。。。」といろいろ悩んでいる人も多いとは思いますが,それを理由に今勉強しなかったら,試験には間に合わなくなります。
ですので,実利的には,今までどおり続くという前提で,勉強をされるのをおすすめします。
わく☆すたでも,今後の方向性とか,民営化になった場合の受験者減による影響とか,いろいろ考えていました。
でも,やっぱり私自身は,コンピュータやITがとても好きですし,情報処理技術者試験の勉強それ自体がとても役に立つと感じているので,受験者のサポートは,今後も続けていきたいとすごく感じています。
ですので今後は,今までどおり,というよりそれ以上に,今までできていなかったこともいろいろやっていきたいと考えています。
最近あまり出せてなかった,YouTubeなどのフリーや安価で学べる教材なども,いろいろ増やしていこうと計画していますので,応援よろしくお願いいたします。
ということで,今日は,情報処理技術者試験の勉強をして,合格することに対する意味についてお話ししたいと思います。
大きく分けて,情報処理技術者試験を受けることの意味には,「外向きの意味」と「内向きの意味」の2つがあります。
「外向きの意味」とは,それを取ったことで,外の世界,つまり社会とか友人,会社とか,自分の外側にいる人に向けての意味です。具体的には,受けたことで会社の評価が上がったとか,友人に自慢できる,転職に有利などです。
情報処理技術者試験は,IT関連の唯一の国家試験で,そういった外部に向けての効果があるから,人気が高い,という部分は大きいとは思います。
こちらは,国家試験でなくなったら下落しないとも言い切れないですし,時代の流れや試験制度の変更で,どんどん変わっていきます。
実際,情報処理技術者試験の難易度それ自体も,10年前に比べたらだいぶん易しくなっていると思いますし,資格の評価の仕方も,企業によって変わっていきます。
私自身,最初に入社した会社では,第一種情報処理技術者試験に受かったら資格手当が月15,000円ありました。ですので,当然それ目当てで勉強していたのですが,頑張って受かったその年の秋に,会社の給与制度の変更により,資格手当がなくなってしまったことがあります。;_;
ただ,その受かった資格は,その後の転職には役立ちました。
ということで,外部要因は,今回の場合だけでなく,いろいろ変動していくという前提で考えておくといいです。
税理士や弁護士みたいな独占資格じゃないので,どうしてもそういうリスクは残っていくと思います。
そして,情報処理技術者試験を受けるもう一つの意味に,「内向きの意味」があります。
これは,試験勉強を通じて,スキルが伸びる,成長できるという側面があるからです。
私はIT系の話は結構なんでも好きなので,ベンダ資格も結構いろいろ受けてきました。でも,情報処理技術者試験ほど,体系立てて勉強できて,勉強することで役に立った,と感じる試験は他にはありませんでした。
国が運営する試験で,多分採算より,「こういう人材が欲しい」という理念に基づいて作問されているからか,問題自体がとても奥深く,意外と実践的です。
高度区分の午後問題などは,実際の事例に近いものが出題されますし,テクニックだけだと受かりづらくできています。
ですので,正攻法でちゃんと勉強すると,体系立てて学べて,実力のレベルが上がります。
特に,会社などでコンピュータの知識を1から教えてもらえない場合,多分そういう場合の方が多いと思いますが,情報処理技術者試験の勉強が,体系立てて勉強する唯一の機会になります。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を受験することで,IT全般に対する基礎的な知識が身につきます。ITの分野は,ある特定の部分だけ知ってる,あるアプリケーションだけに特化する,という勉強の仕方をしていると,環境の変化に対応しづらくなります。
「10年たっても使える基本」となる,IT全般の基礎知識を,体系立てて学ぶための試験,それが情報処理技術者試験です。
私自身,プログラミングは結構長くやっていましたが,仕事にとりあえず対応,という感じでやっているだけだと知識が偏っていたので,情報処理技術者試験は新鮮な勉強になりました。
高度区分も,その勉強をすることで,それぞれの専門分野で活躍するための基本が身につきます。
あくまでレベル4の試験なので,「専門家としてすごい」というほどにはなりませんが,実際の業務をやっていく上で,役に立つ知識が得られます。
年々試験内容も新しくなっていますし,新しい試験を受けることで,自分のスキルをブラッシュアップしつづけることもできます。
ですので,外の評価とは関係なく,情報処理技術者試験を受けるために勉強する,というのは,自分のために意味があります。
もちろん独学で,全部勉強してもいいのですが,試験があった方がモチベーションも上がりやすく,勉強もしやすいと思います。それに,情報処理技術者試験の試験問題って,それを読んでいるだけでも結構いろんなことが学べます。
そのため,SEとして基本的な素養を身につけて,効率的にスキルをアップしていくことを考える時に,なるべく早い時期から情報処理技術者試験の勉強をすることをおすすめしています。
試験を受けること,それ自体も,いろいろ学んだり工夫してゴールに近づいていきますし,自分の成長につながります。
自分が情報処理技術者試験を受ける意味を考えてみて,受けた方がいいな,と感じるなら,悩むよりも先に前に進んでいきましょう。