株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

昔の資格は取り直そう

平成27年度春期の情報処理技術者試験に向けて,願書の配布が開始されました。

今回からは以前の大きな冊子とは異なり,こんな感じのビニールの封筒に入った,薄い受験ガイドとなっています。

[caption id="attachment_5789" align="aligncenter" width="400"]情報処理技術者試験 受験ガイド(願書付き)平成27年度〈春期〉 情報処理技術者試験 受験ガイド(願書付き)平成27年度〈春期〉[/caption]

あまりに見た目が変わりすぎていて,最初,書店で見つけられず,探してしまいました。

今までのような案内書は,「平成27年度春期試験案内書」のページにPDF形式で公開されています。
インターネットで申込みをされる場合は,紙の願書は必要ありませんので,特に書店に取りに行く必要はありません。

平成27年度春期試験の申込受付は平成27年1月19日(月)開始です。
それまでに,受けるかどうか,受けるとしたらどの試験を受けるのかを決めておきましょう。

ここで,最近,気になる動きがあったので紹介します。

情報処理技術者試験は,約40年前からある試験で,特に資格の有効期限はありません。
ただ,変化の激しいITの資格で,昔の資格はあまり意味はないな,とは常々感じていました。

特に,ネットワークなどを教えるのに,「オンライン持ってます」といって平気な人とか,情報セキュリティアドミニストレータ取得で,「今の情報セキュリティスペシャリストと一緒です」と言い張る人は,最近は勉強してないんだな,と感じます。
※オンライン情報処理技術者試験は,ネットワークスペシャリストの3世代前の資格で,平成5年まであった試験です。

そこまで行かなくっても,平成21年度以前の,旧制度の資格だと,難易度は高かったとは思いますが,今とは内容が違うものが多いです。
「ITの今を知っている」ということを示すためにも,今の資格を定期的に取って,リニューアルさせることは大切だと考えています。

今,広島(中国管区)の警察局で,「情報処理技術者からの職員採用案内(PDF形式)(http://www.chugoku.npa.go.jp/jinji/jyouhousyori-saiyouannnai.pdf Googleキャッシュ)」が出されています。
いわゆる,サイバー犯罪捜査官の募集のようです。

もともと,警察の試験では,情報処理技術者試験の高度区分を条件とするものが多かったのですが,特筆すべきは,その応募資格です。

「応用情報技術者試験又はいずれかの高度試験 (ITストラテジスト試験 ・システムアーキテクト試験 ・プロジェクトマネージャ試験・ネットワークスペシャリスト試験 ・データベーススペシャリスト試験 ・エンベデッドシステムスペシャリスト試験 ・情報セキュリティスペシャリスト試験 ・ITサービスマネージャ試験 ・システム監査技術者試験 )に平成21年以降に合格した者

となっています。
つまり,旧試験の平成20年度以前のものは認めず,最近の6年以内にとったもののみ有効,ということです。

以前は,特種やソフトウェア開発技術者など,旧資格でもOKとしているものが多かったのですが,最近は変わってきているようです。
多分,変化の激しいITでは,昔の資格は意味がない,ということになったのではないかと考えています。

公的な機関でもこのように変わってきていますし,民間の会社でも,昔の資格を有り難がるところは少なくなっています。

一度は合格した試験なら,もう一度取り直すことは,それほど難しくもないはずです。
別に毎年受ける必要はありませんが,自分の専門に関係する分野の試験ぐらいは,定期的に受け直してもいいと思います。

ということで,私は今回は,一番変化の激しい試験である,情報セキュリティスペシャリストを受け直す予定です。
セキュリティは,試験内容がどんどん変わってきていますし,試験をきっかけに勉強し直すことで,新しい技術がキャッチアップできます。

今は時代が,どんどん変化していってます。
「一度資格さえ取ればそれで安泰」ということは,どんな資格でもなくなってきています。

まだまだ現役,ということを示すためにも,再受験を行っていきましょう。