株式会社わくわくスタディワールド

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高度区分に早く受かる人の共通点

わく☆すた,美月です。
コメント欄に,「高度に早く受かる人には何か共通点があるでしょうか?」という質問がありました。
この質問,改めて考えてみると面白かったので,せっかくなのでブログの記事にしてみようと思います。

私の周りには,仕事柄,情報処理技術者試験を受け続けている人がいっぱいいます。
その中に,高度区分をいっぱい持っている人も大勢います。でも,毎年受け続けていても落ち続ける人も大勢います。特に,10年来の友人を見ていると,10年立つとこれほど差が広がるんだな,と感じることも多いです。
ただ,いろんなパターンがあって,さくっとはじめの高度区分を取って,その後取れない人もいます。逆に,最初の高度区分を取るのに3年ぐらい苦労したけど,その後4連勝ぐらいして一気に増やした,という人もいます。

私が見ていて,高度区分に連続して受かる人の共通点としては,以下の3つが挙げられると思います。

1.応用情報技術者レベルのITスキルがある
2.基礎学力がある
3.問題文と仲良くできる

まず,1ですが,応用情報技術者試験レベルの基礎力というのは,高度区分を受験するときにあった方がいいと思います。飛び越して高度区分を受験しても,なかなか受かりませんし,1つぐらい頑張ってとっても,後が続きにくくなります。連続して受かるときには,応用情報技術者試験レベルの基礎力があれば,上に積み重ねていくだけなので勉強が楽になります。
試験に受かっている必要はありませんが,ひととおりITについての基礎知識がないと,そもそも勉強するのも大変だと思います。

次に,2ですが,私はこれが実は一番大きいかな,と感じてます。
具体的に一番肝心な基礎学力としては,「国語力」があります。高度区分は記述式で,長文の問題を読んで文章で解答するので,読解力と文章力は必須です。落ち続けるパターンとしてかなり多いのが,国語力がなくて問題文の意図が読み取れてないとか,わかっていてもそれを文章でうまく表現できていないというパターンです。
数学も高校レベルはできた方がいいです。単純な計算と,論理的思考のスキルは,データベースやアルゴリズムなどを順を追って考えるのには必須です。

あと,これは心構えの問題ですが,3の問題文と仲良くできる,ってのも結構重要かな,と感じてます。
「問題のここの部分がおかしい!」と問題文を敵視してしまう習慣のある人は,受かりにくい傾向にあります。問題文と仲良くして,問題文に欠陥が見つかったとしても,「これはこういう意図だったんだろうけどミスしちゃったんだな」ぐらいの広い心を持っていると,本番に心を乱されずにすみます。
問題の出題者も採点者も人間なので,競争するつもりで挑戦的に解くより,仲良く楽しく解いた方が素直な気持ちいい答案になって,意図が通じやすいと思います。

この3つが揃っていると,試験勉強としては,その試験区分の知識やスキルを身につけるだけですみますので,確実に受かりやすくなります。
逆に,1つでも抜けているところがあると,その分苦労すると思います。特に2は,いくら知識が身についてきても,午後2で落ちるパターンから抜けにくいです。ですので,わく☆すたでは,「国語力」を身につけることを重視しています。

情報処理技術者試験は,試験なので,入学試験などの他の試験と共通するところも多いです。
高度区分を複数取りたい人は,このあたりに注意して,足りないスキルを補ってから試験勉強すると,比較的楽に合格できると思います。