株式会社わくわくスタディワールド

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どうすれば理解できるか(1)

わく☆すた,美月です。
「読んでもわからないものを,どうやったら理解できるのか」というのは,確かに試験勉強を行う上で,大事な問題だと思います。
これに対する私の意見は2つありますが,まず一番確実なのは,「理解できるレベルの勉強をする」ということです。
昔,大学入試の時には,学校で渡される副読本としての参考書が,すごく難しくって苦労しました。英語の文法書で,無味乾燥で全然面白くない。そして,言ってることがなかなか理解できない。でも,学校のテストではそれが出題範囲になって出てくるので,イヤイヤながらも勉強していました。
でも,あるとき,本屋で「英文法講義の実況中継」という本を見つけました。この本は,私が訳がわからないと思っていた英文法を,テンポ良くわかりやすく解説していて,とっても読みやすく面白い本でした。何より,頑張らなくても順に,普通に理解できるのが楽しかったのです。今は,「NEW・山口英文法講義の実況中継 改訂新版」として改訂されているようですが,当時の私には救世主のような本でした。
高校2年生の時でしたが,以来,英文法だけは得意になって,それにつられて苦手だった英語があまり苦手ではなくなりました。
私が高校生だった頃には,難解な参考書が多くって苦労しました。最近の参考書コーナーに行くと,「わかりやすく」解説した本がいっぱいあって,うらやましいなぁ,とすごく感じます。実況中継シリーズも各教科そろってますし,図解たっぷりで,勉強していても楽しそうです。
そして,その「わかりやすい本」の流れは,情報処理技術者試験の勉強にも,確実に来ているなぁと感じます。
10年前の情報処理技術者試験の参考書には正直,難しくって読んでわからないものが多かったです。というか,ネットワークスペシャリスト向けの参考書なんか,全部がそうだったように記憶しています。そんなとき,参考書ではない「マスタリングTCP/IP 入門編」という本に出会って,わかりやすくネットワークが解説されていることに,感動しました。そして,この本で基礎力をつけてから勉強すると,試験問題にも太刀打ちできるようになりました。
ただ,今は,ネットワークスペシャリスト向けの参考書にも,わかりやすいものが出てきています。わざわざ,難解に書かれているものを選んで,勉強に苦労する必要もないのかな,とは思っています。
他の試験区分もそうですが,10年前に比べると選択肢が広がって,入門向けの本が多くなったように感じています。
本屋で立ち読みしてみて,「自分が読んですんなり理解できる」レベルの参考書や専門書を選んでみてください。
また,読んでもわけがわからない,という場合には,基礎知識が不足しているためにわからない,ということも良くあると思います。そういったときには,わざわざ難しいことに挑戦せず,ひとつ前のレベルの試験にさかのぼって学習されることをおすすめします。
例えば,第二種情報処理技術者試験に昔合格していても,今の基本情報技術者試験に受かるとは限りません。自分が,今の試験区分で苦労していると感じたら,もう一度基礎から勉強し直してみる,というのもひとつの方法です。
勉強は,難しいことを苦労しながら覚えてやるものではありません。スモールステップで,確実に段階を踏むと,勉強を楽しみながらレベルアップできます。
試験まで4ヶ月ある今の時期なら,まずは「自分のレベルにあった」「読んで素直に理解できる」本で勉強してみてください。