株式会社わくわくスタディワールド

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ネットワークスペシャリストを見据えた基本の勉強

わく☆すた,美月です。
コメント欄で,「ネットワークスペシャリストを取ることを見据えたときの基本の勉強」についての質問がありました。他の人にも役立ちそうな話題なので,私が思ってることをまとめてみます。
まず,ぶっちゃけた話,ネットワークスペシャリスト試験に受かるために,プログラミング能力は必要ありません。できるに越したことはないのですが,なくっても受かってる人は大勢います。最低限,高度午前1に受かるレベルのアルゴリズムやプログラミングについての知識があればいいと思います。
ネットワークエンジニアになるために必要なのは,TCP/IPプロトコル群についてきちんと理解していることと,それを使ってネットワークの設計をしたりトラブルシューティングをしたりする能力です。
ただ,ネットワーク技術というのは,コンピュータ科学を基礎とした応用技術ですので,ある程度,IT分野全般の基礎的なことは前提として必要になります。
ネットワークに一番関係ある前提の技術としては,「コンピュータシステム」と「基礎理論」。具体的には,ハードウェアやCPU,メモリ,周辺装置などの理解や,稼働率や待ち行列などの計算,2進数や論理演算などです。このあたりは,できれば応用情報技術者試験,最低でも基本情報技術者試験レベルの知識は必要です。
プログラミング言語は,ネットワークスペシャリストになることを前提に,基本情報技術者を受けるなら,CASLIIが一番使えると思います。CやJavaはマスターするのに時間がかかりますし,プログラミングが好きでないなら苦痛も大きい言語です。ネットワークスペシャリストの試験で必須の,IPアドレスの論理演算などを考えるときに,CASLIIの2進数の論理演算は,すごく役立ちます。
ネットワークの勉強やトラブルシューティングをするときにやるパケット解析にも使えます。マスターするのも1ヶ月ぐらいでできますし,ネットワークを学ぶ基礎としても,おすすめな言語です。
あと,ネットワークスペシャリストを見据えて応用情報技術者試験を受けるなら,午後では「問5 ネットワーク」と「問9 情報セキュリティ」,そして「問4 システムアーキテクチャ」あたりはぜひ選択して勉強して欲しいと思います。あと,できれば,「問11 ITサービスマネジメント」も学習しておくと,ネットワークの運用管理に役立ちます。
アルゴリズムは,ネットワークとは直接関係ないので,選んでもいいですが,避けて経営戦略を選んでも別にかまわないと思います。
ITの勉強をするにあたって,すべてを学べればそれがベストですが,なかなか難しい部分もあると思います。自分の行きたい方向性と,そこに必要な素養に重点を置いて学習していくのがおすすめです。
目的に向かって,大切なことを日々やっていきましょう。