株式会社わくわくスタディワールド

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プロジェクトマネージャ試験

わく☆すた,美月です。
今日は,論文系の試験の話です。
情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャ試験は,出来た当初から全然名称が変わらない試験です。平成7年春期にスタートしたので,もう14年になります。出題傾向も,昔からそれほど変わってはない感じです。
試験の対象者像や役割と業務は,IPAのプロジェクトマネージャ試験の説明にありますが,まとめると,以下のようになります。
1.システム開発プロジェクトの責任者
2.計画立案,必要要員や資源の確保,計画した予算,納期,品質でプロジェクトを管理・運営する
簡単に言ってしまうと,「システム開発をする人ではなく,まわりでとりまとめる人」の試験です。
論文試験では,「試験の対象者像の立場に立って,実践できる能力があるかどうか」が一番問われます。プロジェクトマネージャは,あくまでマネージャなので,「自分でシステムを構築した人ではない」ことをきっちり理解しているかどうかがポイントです。
実際,論文の題材でも,人間系のトラブルの話が多く問われます。
知識としては,PMBOKなど,プロジェクト管理に関わる管理技術については知っておく必要があります。
どのような知識が必要なのかは,実際,午後1の過去問題を解いてみると,よく分かります。過去問を3年分ぐらい解くと,大体傾向がつかめてくると思います。
ただ,それが合否の決め手ではありません。いかに,プロジェクトの要員をまとめて,プロジェクトを遂行することができたか,起きたトラブルにどう対処できたか,をきちんと客観的に整理して,論文として書けることがポイントです。
実際の現場だと,プロジェクトのマネジメントをやりながらも,一緒になってコーディングしたり,他の業務も一緒に行ったりすることは多いですが,ちゃんと切り離して,マネージャの視点で書くようにしましょう。
なんとなく論文を書くと,つい開発者の立場で書いてしまいがちになるので,立ち位置を明確にしてしっかりプロジェクトマネージャの立場になることが大切です。
プロジェクトマネージャは,必要な知識量の割に,取ると結構,評価の高い資格です。
ITProの,「社員に取らせたい資格」でも,技術職の第1位ですし,知名度も高いので,転職には有利です。
ただ,論文が書けないと受かりませんので,そういう意味で,敷居が高い資格だとは感じています。
勉強の中心は,午前がクリアできそうなら,論文を書く練習が中心になります。
論文の勉強方法については,また後日,お話ししたいと思います。