株式会社わくわくスタディワールド

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よく出る,当たり前のことを,ちゃんとやる

わく☆すた,美月です。
最近,講義&採点に追われています。
模擬試験とか,過去問とか,論文とか,いろいろ採点しながら感じるのは,「当たり前のことがちゃんとできてる人って,意外と少ないな」ということです。
例えば,情報セキュリティスペシャリスト試験で出てくる,暗号化や認証の問題。
CAの秘密鍵で暗号化して署名している証明書を,CAの公開鍵で復号することによって,証明書がCAのお墨付きであることを確認する,とかいうのは,セキュリティを学んでるんなら,常識の範囲ないだと思います。
でも,こういう内容が午後問題で出てきて,ちゃんと文章にして50字で説明できる人って,意外と少ないです。
問題文にちゃんと答えていない人,これはもう,数え切れないぐらいいます。
基本的なところで,「対応策」を求められているのに「できない理由」が書いてあったり,設問に「ただし」と書いてあるのに見落としていたり,というのは,かなり多いです。
論文なんかだと,問題文を全然読まずに,最初の一行に「要件定義について」って文章だけで書いてる人もいます。問題文に1ページかけてかいてある題意を無視して書いたら,合格はありません。
逆に言うと,当たり前のことを,ちゃんとやっていると,合格の可能性はあります。
すべての試験範囲を完璧にして,最新技術を全部押さえて,なんてやらなくってもOKです。
絶対出る,当たり前のことをちゃんと分かっていて,問題文に臨機応変に対応できれば,かなりの確率で合格できます。
例えば,応用情報技術者も含め,それぞれの分野でよく出る,当たり前のことって言うのは,こんな感じです。
アルゴリズム分野
・順次,選択,繰り返しの基本3構造
・データ構造(スタック,キュー,リスト,木など)
システムアーキテクチャ
・信頼性計算(稼働率,故障率など)
・性能計算(スループット計算など)
ネットワーク
・IPアドレス
・TCP/IPプロトコル群
・LAN間接続装置(ルータ,スイッチ)
データベース
・正規化
・SQL
・ER図
システム開発
・UML
・テスト手法
情報セキュリティ
・暗号化
・認証,アクセス制御
・セキュリティマネジメント
ストラテジ系,マネジメント系はまだ範囲が定まってない感じがありますので,「これがポイント」ってのは今のところ見つかりません。この2つの系統は,知識より当日ちゃんと文章が読めて書けるかどうかの方が大事だとは思います。
ちょっと,自分を振り返ってみて,試験によく出る,当たり前の部分に弱点がないか,感じてみるのはおすすめです。