株式会社わくわくスタディワールド

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論文系の午後1は簡単

わく☆すた,美月です。
最近,講義続きで,いろんな高度系の種目を教えているのですが,午後1だけを比べると,論文系の午後1って簡単だなぁ,としみじみ思います。
ネットワークスペシャリストや情報セキュリティスペシャリストの場合には,問題を解く前に,「前提となる知識」がある程度必要になります。ベースとしてTCP/IPやISMSなど,ひととおり知っておかなければならない,というのもありますし,問題ごとに,その問特有に必要な知識があります。もちろん,「知識だけで」解けるわけではないのですが,知らないと解けない部分というのが,結構あります。
ですので,講義をするときには,「前提の知識」「考え方」など,いろんなポイントを話します。最初の講義で,「とりあえず問題解いてみて」と言っても,手がつけられないことが多いですので,先に,ある程度前提知識の内容を説明してから解いてもらいます。
でも,論文系の午後1は,初回の講義で,「さあ問題を解いてみましょう」というと,初めての人でも結構解けたりします。基本的に,問題文に状況はすべて書いてありますし,それほどひねっているわけでもありませんので,なんとなく解けたりします。
ただ,なんとなくだと,最初はちょっとピントを外してしまいがちになるので,「問題文のここに着目」「試験の役割から考えてこういう風に考えよう」ということを,後から補足していきます。すると,何問か問題演習をしているうちに,大体勘所がつかめてきます。文章を読んで答えを探すので,ある程度の読解力は必要になってきますが,それほど高度なことは要求されませんし,普通に文章が読めれば大丈夫です。実際,論文系を受ける人は,そもそも文章を読むのを苦手にしていない人が多いので,大体スムーズに慣れていきます。
ですので,高度論文系(システムアーキテクト,ITサービスマネージャ,ITストラテジスト)の午後1の勉強では,過去問3年分解いておけば,ほぼ対応できます。それをやりながらそれぞれの試験区分の考え方を理解すれば,合否を分ける午後2の論文にも対応しやすくなります。
。。。ただ,これを初心者が自分の力だけでやろうとすると,問題文や解答の意図が全然わからず,混乱することがあります。ですので,問題を解いていて苦戦している人には,解答解説が詳しく書いてある問題集を利用してみてください。内容に100%の信頼はおけないのですが,考え方はすごく参考になると思います。