株式会社わくわくスタディワールド

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応用情報技術者試験のマネジメント系

わく☆すた,美月です。
自分の実体験では,実は「マネジメント・経営」とかを勉強して,実務でバリバリ使ってる人,ってのは苦手なんです。^^;
なんかすごく,「コントロールして,自分の思い通りに利用してやろう」って感じの意図を感じるので。
上司とかに呼び出されて,「忌憚のない意見を求めている。自由に発言して欲しい。」って言われて,ホントに言いたいこと言ったら,上司は怒りますしね。きっと,「部下の意見をきちんと聞く」ことがいいって習ってやってみたんだけど,受け止める度量はなかった,って感じなんだとは思います。^^;
マネジメントは人間が関わることなので,表面だけ試してみてもなかなかうまくいきません。
ただ,マネジメントの技法は「経験知」の集まりでもあるので,時と場合によっては役に立ちます。基本的には,「相手をコントロールしよう」ということではなく,「一緒にうまくやっていこう」とはしているんだけど,うまくコミュニケーションが取れていない,というときには有効な手段だと思います。
個人的には,問題の本質を「見える」ようにするためには,マネジメント技法はかなり有効なんじゃないかと思ってます。経験的に,問題が起こりがちな部分ってのは決まってきますし,数字を見ることで問題となりそうな部分が明らかになりますし。
ってことで,今日は,応用情報技術者試験のマネジメント系についてのお話です。
応用情報技術者試験では,午前にマネジメント系,ってことで10問ぐらい出題されます。
また,午後のマネジメント系種目としては,以下のものがあります。
問10 プロジェクトマネジメント
問11 ITサービスマネジメント
問12 システム監査
(問9 情報セキュリティ (マネジメント系の出題の場合))
このうち,プロジェクトマネジメントとITサービスマネジメントは,今までも出題されていなかったわけではなく,去年までの分野では,「システムの開発と運用」に含まれていました。ですので,ソフトウェア開発技術者時代にも,EV分析や構成管理といった形で出題されてはいます。
ですので,全く新しい分野は,システム監査だけです。
過去問が少ないのでちょっと勉強しづらいところですが,この3分野は,個人的には,「30歳以上におすすめ」な分野かな,とは感じています。もうちょい若くてもいいかもしれませんが,人生経験を積むほど,有利になる分野だと感じています。
基本情報,応用情報技術者とも,この分野が加わることで,「合格者の平均年齢が上がった」らしいですし。^^;
プロジェクトマネジメントの問題は,プロジェクトマネージャの過去問を見る限り,現場で何年か働いていると,「あるある!」って感じの問題だらけです。これに「こうしたらいいよ」っていう知識の寄せ集めであるPMBOKとかを学習して組み合わせると,結構楽に問題が解けるようになると思います。
同様にITサービスマネジメントはITIL,システム監査はシステム監査基準などを見ると,だいたい「どうすべきか」的な知識は身につきます。
経験則と組み合わせたときに威力を発揮するのがマネジメント分野なので,学生の方はちょっときついかな,と思うところでもありますが,人生経験を積んだ30代,40代の受験者には勉強しやすく,今まで受からなかった人の救世主となるかもしれません。
欠点としては,マネジメント系は3問しかなく,必須問題もないので,これだけでは合格できない,というところかと思います。技術的なことはしっかり学習しつつ,マネジメント系も視野に入れておく,ぐらいが一番現実的な対応策かもしれません。