株式会社わくわくスタディワールド

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ダンプ解析は,ネットワークの基本

わく☆すた,けんけんです。
今日のタイトルは,「ダンプ解析は,ネットワークの基本」。これは,言い換えると,「トレースは,アルゴリズムの基本」とも言えるほど,大切な基本です。
ネットワークを本業にされている方は,PacMonや,Ethereal,Snifferなどの各種パケットキャプチャツールを使い,業務を行われていると思います。
ツールを使うと,各パケットの中身がリアルタイムで表示され,トラブルシューティングなどにとても役立ちます。
しかし,ネットワークの基本が身についていないと,便利なツールも機能に振り回されて,何をしていいのかわからなくなったり,表示されているパケットの意味が理解できないなどの,不幸な結果が起きてしまうことがあります。
こうならないために,一番良い方法は,

    パケットキャプチャツールで取得したパケットを,“手”で解析することです。

自分がネットワークを勉強しはじめたときに参加した勉強会の第一回目が,「ダンプ解析」でした。ダンプ解析とは,16進数で表示された,パケットのダンプを,マスタリングTCP/IPに記載されている,各種フレームフォーマットを見ながら,解析してゆくのです。
一見,遠回りな気がいたしますが,この手で行うダンプ解析を行うとどうなるかと言えば,

             ネットワークが身体で理解できます。

身体で理解できると言うことは,身体が覚えているので,ほぼ忘れることがありません。そして,ネットワークの基礎が,身体に焼き付きます。MACアドレス,IPアドレス,ポート番号がどのように動作し,3WAYハンドシェイクの実際の中身や,暗号化しないと危険な理由などが,リアルに体験でき,身につきます。
ICMP,ARP,HTTP,POP3,SMTPなどのパケットを実際に見る事で,動作を深く理解できます。
自分がネットワークに合格したのは,平成14年の秋ですが,いまだにTCP/IPの基礎は身についていて,今年の春に情報セキュリティスペシャリストを受験するときも,大変役立ちました。
また,ネットワークのデータの流れが,身体でわかりますので,トラブルシューティングを行う際にも役立つと言うか,“勘”が働いてきたりもします。これには自分も驚きました。
ただ一つデメリットがあるとすれば,初心者が行おうとすると,“はまる”ことです。各種ソフトが公開されているので,パケットのダンプは簡単に取得できますが,綺麗なダンプにならないことが多く,また,難易度がそれなりに高いので,解析を進めるのがとても大変です。
ですので,できれば経験のある人について行うのがベストだと思います。
こんな,ちょと大変だけど,メリット沢山のダンプ解析が,なんと2,000円!で学べてしまう勉強会があります。
ただの勉強会ではありません。NW合格者の指導付き,演習ネタ(ダンプ解析)たっぷりの勉強会です。
開催は,8月8日(土),千葉県松戸市で行います。(日程と場所があわない方,ごめんなさい。)
詳細は,こちらです。
もっと勉強したいぞ!と言う方には,セミナーも用意しているので,こちらもどうぞ。
参加人数に限りがありますので,お申込はお早めにお願いします。